こんにちは!今回は、SIRC(サーク)の最新製品であるIoT電力センサユニットを実際に使ってみた感想をお伝えします。
このユニットは、簡単設置・工事不要で力率計測まで出来ちゃう面白い製品です。
特徴
・電池式、無線式で取付簡単
・工事不要なのに力率まで取れる
・クラウド、オンプレどちらにも対応
実際に使ってみた
以下の機器を使用して2か所の現場で計測を行ってみました。
- IoT電力センサユニット 単相9φ(DDS13-0903P)
- IoT電力センサユニット 三相15φ( DDS33-1510P)
- クラウドゲートウェイ (DGW01-020)
取付
IoT電力センサユニットとクラウドゲートウェイの外観です。
IoT電力センサユニットはセンサヘッド、センサヘッドケーブル、制御通信ユニットが一体型になっています。
センサヘッドは後から交換できないので購入時に取付対象のケーブル径をしっかり確認する必要がある点には注意が必要です。
IoT電力センサユニットは、電池式でBLEによる無線式のため、簡単に取り付けることができました。
クラウドゲートウェイはAC100Vが必要です。IoT電力センサユニットとの通信はBluetoothです※1。弊社環境では、ユニットを盤の中に入れた上に遮蔽物がありましたが、15mくらい離れた場所に設置したクラウドゲートウェイと問題なく通信できていました。
※1:カタログスペックでは、Bluetoothの通信可能距離は、見通し距離約100m以内
スマホで見てみる
計測結果は専用アプリにてスマートフォンでリアルタイムに見ることもできます。
クラウドで見てみる
クラウドゲートウェイを設置していれば、クラウドにもデータがリアルタイムに送信され、どこからでもアクセス可能でした。クラウドのインターフェースも見やすく、前日比のパーセント表示やグラフの比較など、面白い機能が多数搭載されています。
前日比較
外れ値分析もできる
感想
使用感としては非常に良好で、各設備ごとの電力使用量を正確に把握することができました。これにより、エネルギー消費の最適化が容易になり、効率的な省エネ対策を実行することができそうです。
良かった点
気になった点
センサヘッドケーブルの長さが約35cmのラインナップのみで、外付けアンテナなどもないことから、例えば測定対象物が堅牢な筐体に収められていたり、受信機との間に障害物が多い環境など、設置場所によっては使いにくい場面がありました。無線タイプで課題が生じた場合には、有線接続タイプもラインナップされているため、そちらを検討してみるのも一つの選択肢です。
まとめ
総じて、SIRCのIoT電力センサユニットは非常に有用な製品であり、製造現場や工場でのエネルギー管理に大いに役立つと感じました。